駄文17

インターネットアンヘルシーメンタル病患者

楽に死ねると思うな

いったいどれだけのものを犠牲にして、僕は生きていくのだろうか。

僕ごときが、とも思うけれど、結構な数の人々や物々を不幸にしてきたなと思う。

その癖に「死にたい」と呻いているのだから、早く死んでどうぞ、というお話である。

 

しばらく飲んでいなかったのが、最近前のように飲み慣れてきてしまったせいかアルコールの摂取量が明らかに増えている。

単なる疲労もあるかもしれないが、会社で明らかに手が震えているので、これは流石にヤバいぞ、という気持ちにもなっている。

唯一の救いは自動車通勤であるということで、これが電車通勤なら恐らく酩酊状態で仕事をしていたのだろうと思う。

 

アルコールは良い、全てを忘れさせ、現実を見えなくしてくれるので。

未だ、知らない、果実の味は、きっと愛の味がする。

そしたらお酒も止めれそう、見たい現実が来ることを信じたい。

 

どこかで何かが産まれて、どこかで何かが死んでいく

9月8日

 

元嫁の誕生日だった、記念日を忘れやすい僕でも、聖マリア様の誕生日と同じというのは憶えやすかった、だって検索したら調べられるし。

別れたのに、JKみたいに日付が代わる0時ちょうどにメッセージを送るのは流石に痛いし、一日が終わるぐらいに一言送ればいいかと思って、お酒を飲んで気がついた時にはソファで寝ていた翌午前2時だった。

あぁ、僕の人生に似ているなと思った、大事にしなきゃいけなかったもの、いけなかったこと、間違えたり、遅すぎたり。

9月8日を1分でも過ぎてしまったら、誕生日を祝う人から、誕生日を忘れてて慌てて連絡した人でしかなかった。

そう、元嫁が出ていった時も、どっちが正しくてどっちが間違っているかとか、どっちが勝ちでどっちが負けかとか、そんなことはどうでもよくって、ただ愛しているからどこにも行かないで欲しいとすぐに伝えることが大事だったんだろうな、と思ったりする。

全てが遅過ぎる、自分の人生だ。

 

4人と8匹の家は、1人と3匹の家になった。

 

 

 

花火の夜に死ねなかった僕らは 1

久しぶりにPCを引っ張り出して書きなぐったらメチャ長エッチ文章になっちゃったし、一話完結にならなかったんだけれど終わらせられんのか。

そして本人が読むかもしれないって文章にセックス書くのメッチャ恥ずかしい気がする。

 

 

 

いつからだろうか、遠いところに電車で向かうとき、ふと今乗っているこの車両が本当に目的地に着くのかどうかが急に不安になってしまう時がある。

車窓から見えていた景色が慣れ親しんだ都会から田舎の街並みに変わり、今は山中の木々を眺めながら、自分はいったいどこに向かっているのかを考える、それは単なる場所の話ではなく、自分の人生に対する問いかけも含んでいた。

 

『心中』

この旅の目的の一つであり、二つの人生の終わりに向かうべく、僕は聞いたこともない路線の電車に揺られて、彼女から聞いた駅名だけを頼りに時折流れる車内のアナウンスを聞き逃さないようにしていた。

いつしか「死にたい」という言葉は僕らにとってとても軽いものになってしまっていたけれど、本当に死ぬ為の旅路に向かう足取りすらも軽くて、それが楽になれるからなのか、それとも彼女に久しぶりに会えるからなのかは、自分でもよく分からなかった。

 

電車を乗り継いで3時間ほど経った頃だろうか、『市川大門』という彼女から聞いていた名前が耳に入り、僕は慌てて電車を降りた。

家を出た時には明るかったはずなのに、市川大門の駅は街灯や建物からの光の無さも相まって真っ暗な世界に包まれていて、ずいぶんと近くに見える山の影や東京ではありえない何もない駅から見える光景を見て、僕はなんだかとんでもない所に来てしまったな、と思っていた。

 

無人駅から出て少し歩く、コンビニすら無い駅の周りは無機質な事務所やシャッターが下りたままの営業しているのかよく分からない商店だけが軒を連ね、「よそ者は歓迎されてはいないのだろうな」と思わせた。

先ほど「もうすぐ着くはず」と送信したLineを開く、返信は無いが既読がついていることを確認して少し安堵する。

振り返ってもう一度暗闇に浮かぶ駅を見る、この場所にまた帰ってくることがあるのだろうか、前を見ると東京では見たことの無かった本当の暗闇が口を開けていた。

 

「お待たせ」

しばらくすると、そう言って、少し息を切らせた彼女の姿が、笑顔が現れた。

思ったよりも元気そうな彼女に、安心していいのかよく分からなくて、僕は曖昧な笑顔を返すことしかできなかった。

 

数ヵ月ぶり、東京で会った時と違って身軽な部屋着に身を包んだ彼女は、年相応、いやそれ以上に幼く見えた。

彼女の顔をじっと見つめる、初めて会った時に抱いた印象と同じく、彼女は猫によく似ていると思う。

何も言わずに見つめている僕に少し困ったように「どうかした?」と聞く彼女に、僕は「何でもないよ」と言いながら彼女の手を取って、暗闇の中へ導かれるように進んでいった。

 

駅からの道のりは誰ともすれ違うことがなく、世界が僕ら二人だけになってしまったみたいで、もしかしたら夢の中に居るのかもしれないと思った。

それもそうだと思う、女子高生、17歳の彼女のことを僕はクラスメートの誰よりも知らないだろうけれど、誰も知らない下着の中まで知っていて、過ごした時間は彼女がパッと顔を思い浮かべられる人の中では最も短いだろうに、僕は彼女と人生を終わらせようとしているのだから。

二人で夜道を歩きながら、僕は一人でそんなことを考えていた。

 

「ここだよ」

彼女はそう言って、歴史を感じさせる大きな木造の家屋の前で止まった。

道すがら、彼女から「家がごちゃごちゃしてるけど驚かないでね」という前置きを聞いていたが、引き戸を開けて目に飛び込んできた光景は僕が想像していたものを遥かに超えるものだった。

家の中は大量のモノで溢れていて、積み重なった段ボールや雑誌で壁が出来ていた。

使われていないであろう家具や家電が乱雑に積まれ、その上にさらに物が積まれて、まるでジブリアニメの世界の様な家自体が様々な不用品で作られているようにすら思え、さっき僕が思っていた現実とは思えない内容よりもずっと非現実的でファンタジーのような世界が広がっていた。

壁にはパンパンに膨らんだビニール袋がいくつもぶら下がっていて、ペットボトルの蓋やレシートなど、僕を含めた多くの人が捨ててしまうであろうものが全て保管されていた。

「お母さん、ものが捨てられない人だから」そう言った彼女の顔は今までに見たことのない表情をしていた。

僕は「これが17歳で心中を考える女の子が住む環境か」と納得した上で、彼女が今までこの環境で生きてきたことを想像してひどく胸が痛くなった。

 

「とりあえず、部屋に行こっか」

言われるまま後を追いかけ、無機物の森の中を進む。

彼女の部屋もまた物に溢れていて、「本当は私の部屋じゃないけれど、勝手に作った」という言葉が部屋を見ただけで分かるぐらいに、物をかき分けて作られたであろう空間に彼女の最低限の生活スペースが拡がっていた。

ベッド、最低限の間隔を開けてこたつ、上に置かれたパソコン、その前にテレビ、そして後は他の場所と同じく、様々な物に溢れた世界がそこにあった。

 

非日常な世界の連続に、僕が持ち合わせているほんの少しの常識もとっくに麻痺をしていたので、一息ついてベッドの上に座る彼女を抱きしめ、そのまま押し倒した。

「するの?」

その驚くと丸くなる目とか、僕が「君とずっとしたかった」と言うと意地悪そうな笑みを浮かべて下から顔を眺める所とか、そういう彼女の可愛さに誰も気がつかなければ良いのになと思って、恋人でもない癖にそんなことを考えてしまう自分が虚しくて、このまま殺してしまえばいいのか、だから僕はここに来たのかもしれないな、そう結論付けて、彼女とずっと一緒に生きたいという不意に浮かんだ気持ちをかき消すことにした。

 

身軽な格好だった彼女を産まれたままの姿にするのは赤子の手を捻るぐらいに容易で、僕は乱暴に自分の服を脱ぎ捨てて、彼女の身体中にキスをして、湿り気を帯びた彼女の秘所を確かめると、ことわりも無く自分の性器を挿入した。

彼女の中を確かめるようにゆっくりと動く、僕にとってセックスは許されるという行為だった。

お互いに全てをさらけ出して、そうでもしないと本当にこの人と一緒に居ていいのかが分からなくて、本来は愛し合うもの同士が行うことの終着点の一つであるはずの性行為が、僕にとってはコミュニケーションのスタートになっていた。

 

僕の身体の下で喘ぐ彼女を見つめる、汗ばんで少し赤らんだ顔がより一層彼女を魅力的にする、その苦しそうにも見える顔が堪らなくて、僕は自分の絶頂が間もなくであることを伝えると思い切り腰を打ちつける。

もっと奥まで、もっと奥まで、そう思って僕は彼女を強く抱きしめ、自分の中身が一滴も残らず彼女に注がれるように深くまで突き刺し、彼女の中に自らの精をぶちまけた。

 

東京で初めて交わった時に「本当に中で出すと思わなかった」と言う彼女に、僕は「妊娠したら一緒に死のうか」と言った、冗談でもあったし、本気でもあった。

どくん、どくんと自分の性器が脈を打ち、彼女に命の素を注ぎ込み、それが彼女を殺そうとしている。

僕らは何も言わずに抱き合ったまま、自分たちの繋がった部分を他人の身体の一部のように見ていた。

僕らは死のうとしてるんだから、いまさら言葉を交わす必要も無かった。

 

僕らはいつだって死にたがっていたから、彼女が「死にたい」と言った時に「生きて欲しい」でも「愛してる」でもなくて、「今度は僕が会いに行くから、一緒に死のうか」としか言うことができなかった。

無責任に「生きよう」ということは彼女への裏切りに思えたし、あの頃の僕には何も無かったからだ。

僕にとってのセックスがコミュニケーションの始まりだとしたら、僕らにとってのセックスはお互いの命を確かめる行為であり、お互いの首に縄を掛けるような行為だった。

「どうやって死ぬか」を話さないまま、僕らは早く「死ぬしかないね」になりたがった。

 

『心中』なんて一人で死ねない弱い人間がすることだ。

だから弱くて仕方がない僕らにぴったりだと思うのだけれど、今の君はどう思うだろうか。

 

市川大門の夜は、もう少し続く。

酔って元カノに連絡するのはやめろ

毎晩、浴びるように酒を飲む。

ダイエットするぞと始めた断酒は3日か4日しか持たず、またも酒に溺れる日々である。

新しい職場はウルトラ定時退社環境なので、家族のために早く帰れるメリットは、そのまま孤独な夜が長過ぎるというデメリットになってしまった。

昨夜はtwitterで辛うじて繋がっていた人たちをブロックするだけでなく、Lineの連絡先を全消去し、色々と入っていたグループを全て退会したようだった。

こうやって様々な繋がりとか、思い出とか、そういうものを消していって、何も残っていない先に、きっと終わりとか、死みたいなものがあるのかなって思ったりする。

子供や元嫁の写真を消すまではいってないが、この辺りに手を出してしまったら本当に自殺まっしぐらな気がする。

酔っている自分よ、頼むぞ。(どっちの意味でだ)

養育費を払いたくないって気持ちは全くないけど、このままアル中生活続けて早死にしたら払う金額が減ると思うと酒が進むんだよな、それはつまり元嫁からしたら「どうせ死ぬなら離婚しといて良かった!」ってなる案件なのかもしれないけれど、飲酒やめろ。

 

そして今までは避けていたはずの、北の人とか呼んでいるメッチャメチャに好きだった元カノにまでDMを飛ばしてしまったことに、少しだけ驚いている。

大切にしたい関係だったので、万が一連絡をすることがあるのなら、とっておきの時が良いと思っていたけれど、酒と孤独に苛まれたらあっさりtwitterアカウントを探してDMを送ってしまったので、情けない生き物になったなぁと思いました。

幸い返信は無かったので、そのままイタズラか不審者(事実)だと思って無視して欲しい気持ちと、久々にあなたの声が聞きたいという気持ちがあったりする、飲酒やめろ。

 

酔っている時の自分は必死だな、と改めて実感する。

シラフでいると強くいてしまうというか、誰に対してもヘラヘラした都合の良い人間でいてしまうので、酔った時に出てくる自分の本当に弱い部分を誰かに肯定して欲しくて仕方がないのだろうなと思います。

でもその弱い部分って社会で生きる人々とは桁違いのハチャメチャに深いクソデカな闇って感じなので、誰かに投げつけてよいものではないのだよなぁ、と分かっているんだよな、分かってるんだけれど、飲酒やめろ。

 

あの子を幸せにしますって言いながら刃物を突き付けてるみたいな感じで、突き付けてる先が自分の首なのか、心臓なのか、それもよく分かってないんだよな、市川大門の話でも書きたいな、一緒に暮らそうよ、飲酒やめろ。

 

飲酒やめろ。

それより僕と踊りませんか

今朝の夢の話。

 

雑居ビルの一室で、隣室はスナックという不思議な環境に、元嫁の新居はあった。
子供が熱を出したので休みにしたとか何とかで、よく分からないけれど会いに行くことになったようだった。
子供は元気が無さそうだった、話しかけてもあまり返事は無かった気がする。

 

これから風呂に入るという元嫁は裸で、進行方向に立っていた僕に「邪魔」と言った。
その裸が細くて真っ白で凄く綺麗で、実際はこんなんじゃないけどな、とか夢の中なのに考えていた。
久しぶりに見た元嫁の裸体を思わず抱き寄せてしまうけど、嫌がることはせず、しばらく抱き締められたまま何も言わずにいた。
別れる前の数ヵ月の、抱き締めてもされるがままで、自分では抱き返してこない状況と同じだった。

あの頃からきっと、終わりが始まっていたのだと今では思う。

 

リビングとおぼしき部屋で机に向かい合って座って、それでも二人ともテレビの方に顔を向けて、話していたのか、無言でいたのか分からないけれど、僕は元嫁と同じ部屋にいた。
実際もそうだった、いつからか顔を見て話す時間が減っていった、テレビに向き合ってしょうもないことを言い合う中身の無い会話、子供のことは話しても互いのことは話さない、僕が初めてで知らないだけで5年目のカップルって皆そんなもんなのかもしれないけれど。

 

元嫁に電話が掛かる、僕はテレビのボリュームを下げる、会話をし易くする為ではなく、僕が電話の内容を聞きたいからだ。

電話が終わる、「新しい彼氏?」と僕が聞く、答えない。
もう一度聞くと、「そうだよ、これから食べるもの買って、家に来るってさ」嫁は下を向いてスマホを弄りながらそう言った。

僕は思わず、「いつからだよ、慰謝料請求したいんだけど」と言うと、元嫁は「あなただって人のこと言えないでしょう」と言った。

「僕はやましいことなんかない」と言うと、「そもそも何で私と結婚したの」と元嫁は聞く。

 

 

「お前のこと、愛してるからだよ」そう言ったところで目が覚めた。

 

時間は解決するのではなく、忘れさせたり、無かったことにする

今週末は久しぶりに何の予定も無い2連休だったので、色々な片付けや掃除をした。

洗濯や細々した洗い物は平日でもこなしていたけれど、トイレ掃除やキッチン掃除など、時間を掛けないと掃除できないところを綺麗にするのは気持ちが良い。

掃除、あんまり好きじゃないけど出来ない訳ではないはずなのに、気がついたら汚れていく家を諦めの気持ちで他人事のように眺めるばかりになっていたな。

二人だけの時はもう少し上手くいっていた気がしていたけれど、気がしていただけかもしれない。

 

 

いつか戻ってくるかもしれない、とか、遊びに来た時に困る、と思ってそのままにしていた子供たちのものも片付けた。

ただでさえ無駄に広い家がもっと広くなった気がする、物置のようになっていた二部屋は、完全に物置になった。

子供のものを失くしたリビングは殺風景と思えるぐらいに片付いてしまった、子供を中心した家族の部屋だったリビングは僕と猫だけの部屋になった。

 

一人で生きることには慣れていたはずなのに、自分が一人の時に何をしていたのかがよく思い出せない。

子供のための人生だと決めたはずの人生が、またあなたの自由にしてください、そう言われてしまった。

鳥籠で飼われていた小鳥が自由に飛べなくなるのと似ているのかもしれない。

今はまだ、なんだろうけど、このまだの気持ちが失くならないで欲しいとも思ったりする。

 

 

掃除道具の買い出しと息抜きのつもりでいったハードオフで、可愛いお皿を見つけたので買ってしまった。

これから一人になるのに、外食した時にしか見ないような大皿を2枚も買ったの、笑うしかない。

いつかまた誰かと食卓を囲む時、それを願うばかりである。

 


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結局誰にも、何にも言えない

あー、あなたのことを、お前のことを、何て呼べばいいのか解らないや、まりちゃんが一番正しくて、一番歪んでいるような気がする。

ねぇ、付き合うって何だったんだろう、初めて会った時から好きなんて気持ちは無かったよ、新宿駅前の裏通りで可愛いって思った、この子のこと、自分は間違えないようにしなきゃって思ったのに、こそこそ実家で暮らして、それじゃダメだって高円寺で二人暮らしして、佐賀に移り住んで、結局やっぱりダメだった。

今でも好きだよ、この言葉が一番ダメな気がする、だってそう、一番ダメなのはお前だ、そうお前だよ。

全部僕のせい。ごめんね。