駄文17

インターネットアンヘルシーメンタル病患者

それで幸せになれたかい

東京に帰る。

為の引越作業に追われている。

 

高円寺から佐賀に行く時も、佐賀のあちこちを動き回る時も、大きい物は自分がやるけど細々したものは元嫁に任せっきりだったので、取捨選択と梱包作業のしんどさに目が回るし、やりながら2度とやりたくないと思っている今日の今なので、あんなに頻繁に引越をしたがった元嫁に感心したりしている今更だ。

ましてや、家族で暮らしていた一軒家から実家の一部屋に戻るので、物凄い量の物を処分しなきゃいけない現実に苦しみ喘いでいる訳です。

 

去年の2月に引っ越した時のままにされていた荷物はびっくり箱のようで、出しっぱなしのトランクの中から今は見るだけで苦しくなる子供の写真やクラフトホリックのウェディングドールが出てきたり、あの頃は愛されてたのかなって哀しくなるような元嫁が送ってくれた手紙を読み返したり、そう思っていたら煙草の吸殻がぎっしり入ったコーヒーの缶が出てきて「結局こういうヤツだったんだよな」って離婚したことを前向きに肯定させてくれたりするので、情緒がジェットコースターになってしまっていた。

 

子供の物は相変わらず捨てれないが、流石に本当に全部取っておく訳にはいかないので大きな物から捨てていく、毎日ご飯を食べた子供椅子、遊んで帰ってきたら洗面所で手を洗うためのくまの踏み台、粗大ゴミの集積所の金属の刃物が動く穴に入ってあっさり砕けていく、家族で暮らしやすくする為に集めた家具とか雑貨が粉々にされていく所を眺めて、また少し悲しくなったりした。

幸い、今日は元職場の同僚が引越作業を手伝ってくれて、ずっと喋りながら作業をしていたので大分精神的に楽だった、一人だったら3回ぐらい死んでしまっていたかもしれない。

 

粗大ごみを捨てれるタイミングは今日が最後だったので、元嫁の父親が送ってくれた家族で寝ていたベッドも捨ててしまったので、一人で床で寝ている。

あれはちょうど3年前、高円寺の部屋の掃除が終わらなくて疲れて空っぽの部屋の床でそのまま寝たことがあった。

あの時は28歳、今は31歳、あっという間の3年間だった。

 

捨てたり、捨てなかったりして、それで幸せにはなれたのかい。

なら、それでいいんだけど。

 

あと2日で一月が、佐賀の生活が終わる。

2022年、死にたくなりたくなくなりたい。